駐輪場の改修工事を行うことで、老朽化による駐輪場内の破損やサビが改善されるため、美観の向上に繋がります。さらに、乱雑に駐輪している自転車を整理するきっかけにもなるので、駐輪場全体の見た目も良くなり、入居を検討している方にも良い印象を与えることができます。
また、駐輪場を整理して利便性も高めることによって、駐輪場以外の場所に自転車が放置されることも減り、マンションの敷地内全体の外観も綺麗になります。
自転車の数が多く、駐輪できるスペースが足りない場合は、ラックを設置することで駐輪できる台数を増やすことが可能です。
例えば、単に駐輪場だけ用意されている環境では、停める場所が決められていないので、停め方によっては駐輪スペースに自転車が収まりきらずに外にはみ出したり、駐輪場以外の場所に停める人も増えてしまいます。
ラックは隣の自転車と干渉しにくい構造になっているので、自転車同士が傾いてぶつかり合うことなく、狭いスペースでもより多くの自転車を収容できます。ラックには、フットレバーで簡単に操作できる「平面式ラック」 や上下2段で自転車を収容できる「2段式ラック」など様々な種類があり、自転車の数や状況に合わせて製品を選べます。
駐輪場が整理されておらず自転車が乱雑に置かれた状態では、自転車の出し入れがしにくく、利用者にとってもストレスになります。ライン引きやラック設置を行い駐輪場を整理することで、停める場所もわかりやすくなり、自転車の出し入れもスムーズできるといったメリットがあります。
また、2段式ラックを設置している場合、高齢者や子供にとっては上段ラックが重くて使えなかったり、自力で自転車を取りだせない可能性もあるため、簡単に操作できるスライド式のラックにすることで使い勝手が良くなります。
自転車は普段の生活に欠かせないアイテムと言えるため、入居者のニーズに合った使いやすい駐車場にリフォームすることで入居率アップにも繋がり、より快適な生活を提供できます。
駐輪スペースを整備していないと、出し入れの際に他の自転車に当たって傷つけてしまう可能性も高くなるため、状況によっては入居者同士のトラブルに発展する恐れがあります。
さらに、各入居者の駐輪位置が決まっていないとしても、ある程度停める位置が固定されていくこともあり、新しい利用者が暗黙のルールを知らずに自転車を停めると、そこにいつも停めていた人が自分の駐輪スペースを取られたと感じてトラブルなるケースも考えられます。
入居者同士のトラブルを防ぐ為にも、自転車を出し入れしやすいようにラックを取り付けたり、入居者それぞれの駐輪位置を決めておくと安心です。自転車の数や駐輪位置を把握することで、放置自転車の管理もしやすくなります。
ライン引きは、駐輪場を整理する最も手頃な方法で、ラックを取り付けるよりも安価に施工が可能です。1番、2番などと番号を割り当てて、それぞれの入居者の駐輪位置を固定することが多いです。
ただ、自転車の大きさやチャイルドシートの有無によっては、隣にはみ出してしまうこともあるので注意が必要です。
平置きラックは、前輪のみを収容するラックです。スーパーや銀行など街中でもよく見かけるタイプで、比較的コストを抑えて設置できます。
ラックの間隔や傾斜なども調整できるため、駐輪場の広さに合わせて取り付けることが可能です。
平面式ラックとは、自転車を固定することができるタイプです。平置きラックとは異なり、しっかりと自転車をロックするので盗難防止の面でも安心感があります。
また、入居者ごとにラックを割り振って収容できるので停める位置がわかりやすく、自転車同士がぶつからない工夫がされている製品が多いため、入居者同士のトラブルも防げるメリットもあります。
平面式ラックの形状はいくつかり、全てのラックが横並びに並んでいるものや、ラックの位置を上下または前後にずらして、ハンドルが同士が干渉しにくくなっている種類など様々です。
さらに、フッドレバーを踏むだけで左右のラックが横に移動する「フットレバー式スライドラック」と呼ばれる製品もあり、スライド式であれば簡単に左右の自転車との間隔を広くできるため、ストレスなく自転車の出し入れが可能です。
・2段式ラック
2段式ラックとは、上下2段にラックを設置されているタイプで、狭いスペースでもより多くの自転車を収容できる特徴があります。限られた範囲でできるだけ収容数を増やしたい場合は、2段式ラックがオススメです。
注意点として、上段のラックに自転車を停める際は一度ラックを手前に引いてから下に降ろし、さらに自転車を斜めに持ち上げる必要があるので、高齢者や子供の場合は力が足りなかったり、出し入れ時に事故に繋がる可能性があります。
そのため、入居者の家族構成を考慮したうえで設置することが大切です。
垂直2段式ラックと2段式ラックとの違いは、上段のラックの仕様と降ろし方です。2段式ラックの場合は、手前に引くとラックが斜め下に出てきますが、垂直2段式ラックの場合は手前に出てくるのではなく、ラックが垂直に上下移動する仕様となります。
また、ラックの上下移動の際も小さな力で操作できるため、高齢者や女性でも扱いやすいのが特徴です。さらに、ラックが垂直に降りてくるので、2段式ラックのように自転車を斜めに持ち上げる必要もありません。そのため、自転車が出し入れがしやすく、事故に繋がるリスクも減らすことができます。
駐輪場の改修工事を行う際は、まず入居者や入居希望者にアンケートなどを行い、自転車の所有数や今後の購入予定について聞いておくといいでしょう。必要な駐輪台数をチェックしておくことで、駐輪スペースの広さやラックの種類などを決める時の参考材料となります。
また、マンションによっては原付やバイクも駐輪場に停めなければならない場合や、入居者が電動アシスト自転車を利用していることもあるので、これらの収容もできるラックなのかを事前に確認したり、駐輪できるスペースを確保する必要があります。
2段式ラックを検討している場合は、上段にチャイルドシート付き自転車を収容すると、駐車場の屋根にチャイルドシートが当たったり、自転車の出し入れが困難になるケースもあるので配慮が必要です。
駐輪場の改修工事にかかる費用は、工事内容によって大きく変わります。
屋根を設置する程度であれば、およそ30万円~が相場となります。また、ラックを設置する場合はラックのタイプによっても異なりますが、1台当たり約4万円~が相場です。
工事の規模や駐輪場の広さによっては、200万円~300万円程かかるケースもあります。
アパートやマンションの大規模修繕で失敗しないためには、仲介マージンがかからない自社施工管理で実績豊富な会社に依頼することです。
私どもアパマン修繕テックでは、創業55年の実績があり様々な建物の修繕工事をお客様の要望に合わせて施工してきました。
建物を丸ごと修繕できれば一番良いのですが、予算や収益計画の関係で難しいこともあると思います。
そのようなお客様には、早急に必要な箇所だけを修繕し、劣化状況から急ぐ必要がない箇所は数年後に修繕する。と言ったプランを組み立てることもできます。
オーナー様は不動産運用のプロかもしれませんが、建物を劣化診断をするプロではないと思います。
修繕に関することは、プロである私どもアパマン修繕テックにお任せください!無料で診断いたしますのでお気軽にお問い合わせください。